緊急時対応マニュアルとは?
Q.質問 緊急時対応マニュアルにはどんなことを書いておけばいいでしょうか? |
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A.特定社会保険労務士・行政書士岩本の回答 少なくとも、対応のフロー図、対応方法、緊急連絡先等はできるだけ記載し、いざという時に慌てずに対応できるよう準備しておきましょう。 |
緊急時対応マニュアルとは、地域密着型通所介護等通所系サービスの提供中に利用者の病気等による緊急事態が生じた場合の職員の対応方法等について定めたマニュアルです。
利用者に緊急事態が発生した場合、事業所の職員が慌てて適切な対処が出来なかったということがあってはご家族等からの信用を失ってしまいます。
適切な対処が出来れば、最小限の被害・症状に抑えることができるかもしれませんので、職員が落ち着いて対応できるように事業所はきちんとマニュアルを整備しなければなりません。
具体的には、以下のような内容をまとめておくといいかなと思います。
緊急時対応マニュアルには何を書くの?
普段のサービス提供時をイメージし、利用者に緊急事態が生じた場合、まず何をすべきでしょうか?
やはり、その時点の身体損傷、意識レベル等をまず確認しなければなりません。
その上で、利用者の安全の確保を行い、可能な範囲で応急処置を行うことになります。
ここで注意すべきことは、これらをすべて1人で行うのは得策ではありません。
また、ベテランの職員といえども、自分で判断するのではなく、利用者のかかりつけの医師や協力医療機関等に連絡し、指示を仰がなければなりません。
あわせて、管理者等の責任者や利用者の家族等にも連絡をする必要があります。
これらのことがスムーズに行えるよう、普段からシミュレーションをしておくとともに、マニュアルにもわかりやすく流れを記載しておきます。
まとめますと、マニュアルに記載すべき事項として挙げられるのは、主に以下の事項です。
- 心構え(落ち着いて対処すること等)
- 可能な限り、複数の職員で対応すること
- 緊急時の連絡体制(フロー)
- 具体的な対処方法
- 家族への説明
- 他の職員への報告・周知
- 緊急時の連絡先
- その他事業所が必要と認める事項
緊急時対応マニュアルは、その名のとおり「緊急時」に見るものですので、どこに何が書いているかがわからないようではマニュアルとして役目を果たすことが難しいのではないかと思います。
字は大きく見やすく、そして重要事項がすぐに確認できるようにマニュアルを作成しなければなりません。
また、緊急時にすぐに取り出して内容を確認できるよう、わかりやすく、取り出しやすい場所に保管しておくことをお勧めします。
地域密着型通所介護、就労移行、継続支援、放課後等デイサービスなど通所系サービスを提供する事業所の緊急時対応マニュアルの作成でお困りの方は、弊所まで一度ご連絡ください。