利用者の健康管理に関するマニュアルとは?
Q.質問 健康管理に関するマニュアルにはどんなことを書いておけばいいでしょうか? |
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A.特定社会保険労務士・行政書士岩本の回答 普段から利用者の健康を気にかけ、事業所内での感染症等を防止するために必要な事項をまとめ、マニュアルとしてまとめておきましょう。 |
利用者の健康管理に関するマニュアルとは、利用者の健康に留意し、感染症等を未然に防ぐための方法等について定めたマニュアルです。
利用者には、可能であれば健康診断を受診してもらうよう努め、また、利用開始時に過去の感染症のり患状況等を確認しておくことも検討した方がいいでしょう。
また、インフルエンザ対策として、利用者に予防接種を推奨するよう努めた方がいいかもしれません。(病気等でできない場合もありますので、あくまで任意です)
早期発見のためには、事業所の職員が普段から利用者の体調等に気を配り、サービスを提供することが求められます。
マニュアルには、それらの観察ポイント等も記載しておいた方がいいでしょう。
健康管理に関するマニュアルに記載すべき事項は?
利用者の健康管理に関するマニュアルに記載すべき事項として挙げられるのは、以下の事項です。
■マニュアルに記載すべき事項
- 職員の対応・ケアの方法
- 観察ポイント(具体的な症状等)
- 研修の実施
- 感染経路の遮断
- その他事業所が必要と認める事項
観察のポイントとは、主に発熱、おう吐、下痢、咳、鼻水、発疹など、利用者の健康状態が比較的表面化しやすい部分で、これらの症状が出ていないかを確認する必要があります。
もし、利用者にこれらの症状が出ているのであれば、他の利用者、従業員ともに手洗いをこまめに行い、必要に応じて病院に通院する等対応しなければなりません。
利用者のご家族が気づいていない場合もありますので、事業所内での症状を伝えてあげた方がいいでしょう。
しかし、これらのことを職員任せにするのではなく、きちんとマニュアルに記載しておくことで、意識の統一化が図れ、漏れなく引継ぎができるようになります。
*もちろん、マニュアルに書くだけではダメですが…。
いくら、健康管理に関するマニュアルを作成していても、利用者の変化に気づくためには普段の観察があってのこと。
利用者のちょっとした体調の変化に気づけるようなマニュアルを作っておくことをおすすめします。
利用者の健康管理に関するマニュアルの作成でお困りの法人様は、一度弊所にご相談ください。